TrinketでPWM出力(2)
前回(TrinketでPWM出力)は、Trinketの出力にNPNトランジスタを接続して、そのトランジスタでLEDをドライブしてみました。
今回は、トランジスタの先に、更にMOSFETを取り付けて、それでLEDをドライブしてみます。
早速ですが、以下のような回路を組みたいと思います。
前回加えたLEDはまた取り外して、R2はまた10kΩに戻しました。代わりに、TP2の先にMOSFETを接続します。Q1のトランジスタでMOSFETのベースをドライブする形になります。
今回使用したMOSFETは、(これもたまたま手持ちだったという理由だけですが)2SJ330というPch MOSFETです。4Vで駆動できるという事ですので、上の回路で十分駆動できるはずです。LEDはMOSFETのソース側に入れました。電流調整のための抵抗R3は220Ωとしてますが、前回と同じ100Ωでも問題ないはずです。MOSFETのドレイン側はGNDに落とします。
今回の回路の動作はこんな感じになります。
まず、Trinketの出力がLowの時、Q1のベース電圧は0Vですので、Q1は動作しません。その結果、R2の両端はともに5Vになりますので、Q2のゲート電圧も5Vとなります。このため、Q2のゲートとソース間の電位差はほぼ0Vとなり、Q2の駆動に必要な4Vよりも小さくなるため、Q2は駆動されません。
次に、Trinketの出力がHighの時、Q1のベース-エミッタ間に電流が流れます。これによって、R2の両端に電位差ができ、TP2は0Vに近くなります。これはQ2のゲート電圧となりますので、Q2のゲート−ソース間に駆動に必要な電位差4V以上が生まれ、Q2が駆動されます。その結果、LEDに電流が流れて光ります。
この回路を動作させた様子が以下の写真です。少しわかりにくいかもしれませんが、右手前の緑色に光っているのがMOSFETでドライブされているLEDです。
見ての通り、例によってブレッドボード上に手持ちの部品を雑に並べただけなので、お手軽に実験ができました。
これで、少し大き目の電流が必要な負荷もドライブできるようになりました。次回から、大き目の負荷を駆動する実験をやってみたいと思います。